
結構、現実ってつらいなって思いながら生きてきた。
人間関係とか、学校とか、仕事とか、自分自身についてとか。
悩むし、しんどい。
日常がつらかった。
でもおでかけをする時は特別な自分になれた。
例えば子供の頃。夏休みの旅行。
お気に入りのワンピースを着て、新しいサンダルを履いて。
手には、花柄の小さなおもちゃみたいなビニールバッグ。
家族みんなでちょっとよそ行きの顔して。
気分はお嬢様?物語の主人公?
どんな私でも許される。そんな感覚。
たくさん行った旅行、お出かけ。
ホテルのふかふかのベッド、
ちょっと背筋を伸ばして食べるコースディナー、
高原の朝のひんやりした空気、
牧場で食べたソフトクリーム…
ああ、あの時の気持ち、よかったな
って思える思い出が、私の中でひとつひとつ、根を張るみたいに積み重なって、今の私を支えている。
この世界は全て繋がっていて、日常の世界と旅先の世界は同じはずなのに。
日常の私とおでかけしてる私は同じはずなのに。
旅をすれば、疲れや虚しさから開放されて、ワクワクできる。
言葉にならない風景の美しさ
疲れを癒やす温泉の心地よさ
出会ったことのない味の料理
知らない街の静かな夜の匂い
清らかな朝を告げる小鳥の声
普段は鈍っている五感をフル活用して。
ああ、私はこんな世界に生きているんだな。生きるのも悪くないかな。と思える。
よく、人生は旅に例えられたりするけど、私は旅を人生にしていきたい。
誕生日や記念日に思い出を作ったり、
心の成長に合わせて新しい経験をしに行ったり、
日常を楽しくするエッセンスを探しに出かけたり。
昨日は楽しかったな。
今日もワクワクする。
明日は何をしようか。
そんなふうに毎日を過ごしていきたい。